髪質改善トリートメントはやめた方がいい!?髪質改善専門美容師が教える本当に効果を出すために必要な“正しい髪の見極め方”

こんにちは!ENORE青山店、店長の沼崎です!

初めてご来店いただくお客様から、「髪質改善トリートメントを続けているのに、なかなか効果を感じられない」というご相談をいただきます。

美容室で仕上がった直後はツヤツヤなのに、数日経つとすぐに元の状態に戻ってしまう。。

そんな経験はありませんか?

実はその原因、多くの場合は“髪のダメージ”ではなく“髪のくせ”にあります。

髪が広がる、パサつく、ごわつくといった悩みは、必ずしも傷みだけが要因ではなく、もともとの髪質によって起きているケースが非常に多いのです。

髪質改善トリートメントは、確かにダメージ補修の効果はありますが、くせによるうねりや広がりを根本から改善することはできません。

その為、ダメージとくせを正しく見極めずにトリートメントだけを繰り返しても、理想の髪質には近づかないのです。

本当に髪を美しくしたいなら、髪の状態をしっかり診断し、適切なアプローチを組み合わせることが重要です。

この記事では、実際の症例をもとに、髪質改善トリートメントの効果を最大限に引き出す方法と、洗っても取れないツヤ髪をつくる正しい施術の考え方をお伝えします。

髪質改善トリートメントをやめた方がいい理由

髪質改善トリートメントを行いたいと感じるときはどんな時でしょうか?

おそらく髪が広がりったり、パサついたり、ごわつき、うねりを改善したいと感じる時が多いと思います。

ですが、髪質改善トリートメントをして髪質が改善できたと感じることはありましたか?

多くの方は

「一回シャンプーしたら取れてしまった。」や

「美容室でやってもらった直後はツルツルだったけど数日で元の戻った。」

など意見をいただくことが多いです。

なぜ、このような意見が生まれるかというと

髪の状態を完璧に理解した上での施術ができていないからです。

どういうことかというと、髪質改善トリートメントをするという髪の状態というのは傷んでいたりすることが考えられるのですが、髪のダメージとは別に元々の【くせ】が原因でパサついて見えてしまうということも多くございます。

というか、ほとんどくせの可能性が高いです。

このダメージとくせの見極めが確実にできていないと髪質改善トリートメントだけをやっていても効果を感じないので髪質改善トリートメントだけをやるのはやめた方がいいのです。

髪質改善トリートメントの効果を最大に引き出す方法

では、髪質改善トリートメントが意味がないのかと言われるとそういう訳ではございません。

トリートメント自体の効果は髪に残りはするのですが、髪が広がったりパサついたりしてしまうの改善するまでの効果を出すことはできない訳なのです。

では髪質改善トリートメントの効果を最大に引き出す方法を症例をもとにご紹介していきます。

初めてご来店いただいたお客様の髪の施術前の状態になります。

繰り返し髪質改善トリートメントを行なっていたのですが、効果を感じずご来店いただきました。

髪は一見傷んで見えるのですが、実はダメージによってパサついているのではなく、元々持っているくせが原因でもパサついて見えてしまっています。

ただ、カラーも行なっているの髪の状態なので、ダメージが0という訳ではなく

くせ8割ダメージ2割で髪がパサついて見えているというのが施術前に診断になります。

ここからサラサラツヤツヤの状態を希望されるのであれば、縮毛矯正でくせの部分を改善し、ダメージ部分は髪質改善トリートメントでケアをするという形で施術をすると髪の状態はサラサラツヤツヤに髪質改善することが可能になります。

縮毛矯正は弱酸性縮毛矯正という特殊な縮毛矯正で施術を行なっています。

詳しくはこちらをご覧ください↓↓

https://www.au-be.jp/column/k-ciwko4k

施術後、乾かしただけの状態がこちらのなります。

施術前にあったパヤパヤと、あらゆる方向に毛が収まってツヤと面が出ている状態になりました。

今回行った施術は弱酸性縮毛矯正と髪質改善トリートメントでくせの改善とダメージの改善を行い、このような仕上がりになりました。

大切なのは髪質改善トリートメントの意味の無さではなく、

髪の状態に合わせて施術をすることができれば今ままで意味がなかったと感じていた髪質改善トリートメントの効果を最大限引き出すことが可能になります。

弱酸性縮毛矯正+髪質改善トリートメント→20100円(指名料込み)

髪質改善トリートメントの効果を最大に引き出す方法②

僕が施術をさせて頂くときは髪の状態をしっかりと見極めて施術を行うのですが、縮毛矯正をベースの髪質改善を行う場合がほとんどになります。

逆な言い方をするとほとんどの方はくせが原因で広がったりパサついたりしてしまっているので、初めてご来店していただいた方にはくせの改善を1番最初に行います。

ただ、ダメージケアを行う髪質改善トリートメントを軽視している訳ではなく、くせ○割、ダメージ○割と見極めを行った上での施術を行います。

こちらでは症例を元にどういった施術工程で髪質の改善を行っていくかをご紹介していきます。

初めてご来店していただいたお客様の施術前の状態になります。

強いうねりはないのですが、細かくパヤパヤした毛が出ているのと、広がりパサつきが出ている状態になります。

過去に高アルカリに分類されるカラー剤で毎回毛先まで2ヶ月に1回行っていたのもあり、中間毛先部分はダメージによる広がりも出ています。

この場合、

根本中間部分はくせ9割ダメージ1割

毛先部分はくせ2割ダメージ8割

といった診断になりました。

毛先部分はダメージによる影響が強く出ていると考えられるのでその部分は繊細な状態になっているので髪に負担が出ないように慎重に縮毛矯正とトリートメントのアプローチを行っていきます。

1番最初のカウンセリングと毛髪診断後、髪の状態をリセットさせる特殊なシャンプーでまっさらな状態にします。

不純物が髪に多く残っている状態だと的確な診断ができなくなりますので、初めてご来店いただいた方はリセットされた状態の毛髪診断を行います。

そうすると、ご来店時より明確に髪の状態が診断できるようになります。

その上で髪に合った薬液を作り施術を初めていきます。

今回の施術では過去に縮毛矯正をかけた施術履歴がない状態ですので、全体的に髪への負担がかからないレベルの薬剤を全体的に塗布していきます。

毛先部分はダメージが強く出ている状態になるので、塗布後、髪のダメージホールを穴埋めすることができる特殊なトリートメントを塗布して負担が出ない範疇でくせがしっかりと取り除けるようにしていきます

その後、水洗し乾かした後

根元から毛先までアイロンを通し髪の形をストレートの状態に形成していきます。

その後、栄養補給の髪質改善トリートメントを行うことでダメージ部分へのアプローチをしていきます。

仕上がりは乾かしただけでこのような状態になります。

くせを改善する弱酸性縮毛矯正とダメージを改善する髪質改善トリートメントの両方からのアプローチで改善する事で洗っても取れない髪質改善をすることが可能になります。

弱酸性縮毛矯正+酸熱トリートメント→23100円(指名料込み)

髪質改善トリートメントの効果を最大に引き出すビフォーアフター

①強くせ+パーマり履歴の髪質改善縮毛矯正

髪質

硬毛・捻転する強いくせ

施術履歴 

元々あるくせに合わせて捻転する形で強めにかけたパーマが毛先に残っている状態

施術のポイント 

今回の施術のポイントは根本中間部分はダメージはほぼ0の状態で毛先の部分は強めのパーマをかけている関係でダメージが出ている状態になります。

根本〜中間

くせ10割ダメージ0

毛先

くせ4割ダメージ6割

という診断になります。

毛先にダメージがあるからといってダメージを考慮しすぎてしまうとくせが伸びきらず施術の効果を最大限引き出すことができなくなってしまいます。

ですので、ダメージが出ないように薬剤や塗布する範囲、アイロンの通すスピードなどをしっかりとコントロールすることでこのような仕上がりになります。

1回の施術でこの状態まで持っていけるとケアはホームケアでほとんど完結することだでき、4〜6ヶ月に1回のペースで縮毛矯正をかけ直せばきれいな状態をずっとキープすることができるようになります

ハイダメージ毛対応縮毛矯正+髪質改善トリートメント→27100円(指名料込み)

②膨らむくせの髪質改善

髪質

硬毛と細毛の間・内側からうねる強いくせ

施術履歴 

4ヶ月に1回縮毛矯正と2ヶ月に1回明るめの白髪染め

施術のポイント 

繰り返し白髪染めを行っている髪は普通のカラーをしている髪よりも痛みが出やすく、髪の状態が繊細なのでくせが強いからといって強い薬剤を使ってしまうと、くせは伸ばせてもダメージによるパサつきは改善することができません。

こういった場合は白髪染めのダメージも考慮して縮毛矯正をかけることで艶のある状態を築くことができます。

縮毛矯正と白髪染めは繰り返し行っていると思いもかけないほど髪が傷んでしまうこともございますので、この2つの施術を繰り返す場合は担当する美容師さんとしっかりと相談しながら行うのをお勧めします。

弱酸性縮毛矯正+酸熱トリートメント→23100円(指名料込み)

③強くせ+縮毛矯正履歴のある髪の髪質改善

髪質

硬毛・強いくせ

施術履歴 

6ヶ月に1回縮毛矯正

施術のポイント

強いくせの髪質の場合は縮毛矯正をかけるときに強めにかける場合が多いです。

今回のビフォーの状態のように毛先がシャキッっと真っ直ぐになっていると特にボブの場合は毛先がピンピンになってしまって馴染まないようになってしまうのでくせが強いからといって強めの縮毛矯正をかける事はお勧めできません。

ですが、緩めにかけてもくせが伸びきらずパサパサとした質感が残ってしまうので、くせをしっかりの伸ばしながら毛先には丸みを残せるように縮毛矯正をかけるのがポイントになります。

根元部分

くせ10割ダメージ0

毛先部分

くせ2ダメージ8割

根元と毛先の髪の状態が極端に分かれているので髪の状態に合わせて縮毛矯正と髪質改善トリートメントを分けて行う必要があります。

尚且つ毛先は真っ直ぐすぎてしまうので丸みをつけられるようにかけ直すことで今回のような丸みのあるようなボブになります(ダメージレベルによってはカットの必要あり+チリチリしている状態だと何回か分けて施術する必要があります)

まとめ

髪の広がりやパサつきを改善したいと思ったとき、多くの方が「髪質改善トリートメント」に頼りがちですが、真に大切なのは“今の髪の状態を正確に見極めること”です。

ダメージが原因に見えても、実際には髪のくせが広がりやパサつきの要因になっていることが少なくありません。

そのため、トリートメントだけを繰り返しても効果を感じにくく、結果的に「意味がない」と感じてしまうケースが多いのです。

髪を本質的に美しくするためには、くせとダメージのバランスを見極め、それぞれに最適な施術を組み合わせることが必要です。

弱酸性縮毛矯正でくせを整え、髪質改善トリートメントでダメージを補修することで、見た目だけでなく、触れたときにもしなやかでツヤのある髪へと導くことができます。

ENORE青山店では、一人ひとり異なる髪の履歴や状態を丁寧に診断し、無理のない施術で髪本来の美しさを引き出します。

髪質改善とは、単なるトリートメントメニューではなく、正しい知識と技術で髪を“根本から整える”こと。その違いを実感していただけるよう、お客様の理想の髪に寄り添いながら最適なご提案をさせていただきます。

☎︎ 03−6447−0904

エノア青山店 沼崎裕樹

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